機械工として独立開業するお父さんを手伝った経験談
今回ご紹介するのが、独立開業した職種が機械工です。機械工として独立開業したお父さんを手伝った経験をお持ちの方を紹介します。
独立開業直後は仕事がなかっても、真摯にコツコツと頑張れば成功への道が開ける例です。
独立開業後、仕事がなかった父
父が会社を定年退職した際にもらった退職金を使い、独立開業して作業場を建設しました。父は機械の修理を請け負う仕事を独立開業して始めると言うので、私もその独立開業を手伝うことに決めました。
独立開業まではスムーズに行きましたが、肝心の仕事の依頼が全くありませんでした。
会社の名を表す看板を作業場近くに設置しただけで広告宣伝をしなかったからです。この頃はネットがまだ広まっていない頃だったので、PCでサイトを立ち上げて宣伝することができませんでした。
独立開業して広告宣伝が大切なことはわかっていたのですが、実際に何をどうすれば良いのか手段が分かりませんでした。
折込広告をうっても、チラシをまいても一向にお客さんがくることはありませんでした。
独立開業した父は知人達から仕事をもらえる機会が増えた
父の元同僚達の中には独自に事業を展開する独立開業者もいました。その人達から手伝って欲しいと言われることもあったので、仕事が暇だったこともあり積極的に手伝いました。
仕事内容は土木関連の場合もあれば、引越しの補助をする事もあるなど色々でした。仕事をするとお金をもらえるだけでなく、父の作業場の名前も宣伝もしてくれるので一石二鳥だった気がします。
独立開業後の初めてのお客は、父の知人からの紹介で来たと言ったので、頑張った甲斐があったと思いました。依頼はコンプレッサーを直して欲しいという仕事内容でしたが、父はそつなくこなしていたみたいです。
独立開業してから軌道に乗るには時間がかかった
独立開業してから数年の月日が流れると、仕事の依頼が頻繁に舞い込むようになりました。経営も順調で、父は私にボーナスをくれたりもしました。
春は農業用の機械、夏場は工場内で利用する設備などの修理依頼が多かったです。父は主に修理を担当し、私は電話の応対と事務作業を行いました。
あと、トラックに重い機械を積ませる時は私も手伝いました。女の私にはすごく大変なことでしたが、父が独立開業して成功するためになんとか力になりたいと必死で手伝いました。
最初は修理以外の仕事ばかりでしたが、全ては依頼者を増やすための準備だったと考えています。この修理以外の仕事をしっかりとやってきて、独立開業後の宣伝対策にも大いに役立っていたので、父の知人には感謝したいです。
やはり口コミから集客ができると費用もかかりませんし、最初から口コミで信用されているので仕事もスムーズに進みました。
成功への近道は独立開業当初もらった仕事を真摯にこなすこと!
機械工といった職種は、コネや人脈がないと独立開業後、すぐに仕事がたくさんあるわけではありません。
しかし、技術と信用が積み重なってくると自然と仕事が増えてくるでしょう。ますはこの例のように独立開業後、自分がもらえた仕事でしっかりと結果を出すことです。
この方は機械工としての仕事でなく、引っ越しなども手伝っています。信用を築いていくためには仕事以外でも様々な行動が大切です。
たまに「俺は機械工だから」といったプライドで仕事以外のことをないがしろにする人がいます。また、俺の仕事じゃないと断ったりします。
もちろん、プロとしてのプライドは大切ですが、まずは仕事をもらえることの方が重要です。仕事がないうちは何でも屋としてやった結果が、独立開業の成功へと繋がっていったという人は多いです。
それが口コミとなり顧客を呼びます。口コミで集まった顧客はそう簡単には離れていきません。良いという評判から仕事を依頼してくれているのですから、当然です。
どんな人にも優しく、真摯に付き合えば信頼が増えていきます。その積み重ねが独立開業して失敗しない方法、成功する近道だと言えます。