WEBデザイナーとして独立開業した人の失敗談
今回はWEBデザイナーとして独立開業して失敗した方のお話です。この方はもう二度と独立開業しないとおっしゃっています。失敗の原因は何だったのでしょうか?
人付き合いが嫌で独立開業したらもっと嫌な人ばかりだった
私が、WEBデザイナーとして独立開業を考えたのは、とにかく人に会うのが億劫だったからです。それまでは小さな住宅メーカーで営業をしていましたが、会社の人に会うのが嫌で仕方なかったのです。次いで顧客に会うのも嫌になりました。
そんな時、自社のホームページを立ち上げることになり、多少WEBに知識のあった私が、制作担当ということになりました。
その間は凄く楽しかったです。毎日PCに向かえばよかったので、これで給料がもらえるなんて最高だなと思いました。
制作したページは社内で評判となり、社長からも誉められました。単純な私は、これを仕事にしたら人にも会わなくて済み、楽しいだろうなと思ってしまったのです。
ほとんど準備もせず会社を辞め、独立開業に踏み切りました。事務所として借りたのは8畳の和室と3畳程度の台所、トイレの付いたいわゆる木賃アパートでした。西日だけが差す部屋でした。
そこに毎朝8時には詰める生活を開始して、来る日も来る日もホームページ制作に明け暮れるつもりでしたが・・・・・・
問題はホームページを作ろうにも仕事の依頼がないことでした。
それからはひたすら営業に走りました。それで何とか顧客が見つかり、独立開業が軌道に乗るかに思えると、仕事を出してくれた会社の社長から、うちに専属社員として来ないかと誘われたりする始末で、本当の独立とは違う状況が続くのでした。
しかも誘われて行ったは良いが、最初に言われた条件と実際働いてから出される報酬が全く違うなんてことが多々ありました。
10年はあっという間に過ぎました。ほとんどがそんな感じです。上手く行ったことはほとんどありません。
こんなことはもういやだと心底思ったのが40歳の時でした。
アパートから始まった事務所は、マンションに格上げされていましたが、畳むことに躊躇はありませんでした。
くれぐれも人に会うのが嫌だから独立開業しようなんて考えている方、悪いことは言いません、おやめください。会社で会う人なんて、独立開業してから会う人に比べたら、みんな神様みたいなものです。
人が嫌いな人は、辞めてから分かっても遅いので、今の会社で頑張る方がいいと思います。
独立開業する職種がマッチしていないと失敗する!
彼女は独立開業する理由が人と会いたくないという理由からでした。独立開業する理由は人それぞれだと思います。
人と関わりたくないとう人も独立開業して成功しています。
何が悪かったかと言うと、自分の目標と実際に行わなければならない職務がマッチしていないということです。
WEBデザイナーはデザインだけしていたら良いというわけではありません。彼女も言っているように営業活動をしなければ仕事がありません。
基本的にはどの仕事であろうと営業しなければ自分に仕事がきません。本当に他人との関わり合いを持たずに仕事をできる人はまれでしょう。
FXや株式のトレイダーやアフィリエイターなどだと自分が対面して営業活動しなくてよいので向いていたかもしれませんね。
独立開業する理由は人それぞれですが、実際に行わなければならない業務は職種である程度決まってきます。
そこまで計画を立ててから独立開業した方が良いですね。